ドイツの鉄道に関するニュースを紹介・解説
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DBでは数年前から既存の動力集中方式のICEおよびICを置き換える、ICxと呼ばれる動力分散方式の長距離列車用車輌の計画を明らかにしていたが、今回Siemensとの枠組み合意に至った。合計で最大300編成を調達する計画で、以下の3段階に分けて投入される。
1. 定員500人、最高速度230km/hの仕様で、2016年12月のダイヤ改正より定期運用を始める。130編成が投入され、既存の機関車牽引のICを置き換える。60億ユーロ程度の契約となる見込み。なおIC/ECに運用されているBR101型機関車は145輌が在籍している。
2.定員730人、最高速度250km/h仕様で、2020年代半ばまでに既存のICE1/2を置き換える。90編成投入。なお、既存のICE1は59編成、ICE2は44編成が在籍している。
3.80編成のオプション契約で、必要に応じて2030年までに契約される。
2010年夏に発生した酷暑による空調故障に鑑み、ICxは-25℃から45℃までの環境に対応した仕様とされている。1に関してはスイス・オーストリア・オランダに乗り入れ可能となるほか、2に関してはポーランド・チェコ・フランス・イタリアに乗り入れ可能となる模様。
まだまだ具体的な仕様は明らかになっていないが、DBの長距離列車の将来を担うだけあって、動向が注目される。
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