ドイツの鉄道に関するニュースを紹介・解説
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
来る12月12日のDBダイヤ改正にあわせ、SSB(Stuttgarter Strassenbahn AG)でもダイヤ改正を行うが、この改正は、最後まで市電として残っていた15系統がU-Bahnとして全区間再開業を迎える節目の改正となる。併せて、市の南西部で開発が行われていた、EnBW City 方面への新線も開通、さらには北東部の Moenchfeld までの区間が4輌編成での運転に対応したホーム延伸を行うなど、大規模な改正となった。
以下に具体的な改正の内容についてまとめる。
1. EnBW City/Fasanenhof Schelmenwasen への延伸
市の南西部にあるニュータウンへの路線で、従来日中は Moehringen Bf で折り返していたU6系統が延伸される。日中は10分間隔で4輌編成での運転である。なお従来はラッシュ時にU6系統が Vaihingen まで延長運転されていたが、改正後は新設のU12系統が Vaihingen まで延長運転される。またU6は4輌編成のため、Vaihingen 延長運転時は併用軌道区間の Jura Str を通過していたが、U12は2輌編成で運転されるため、通過運転はなくなる。
2. U15系統北西部区間のU-Bahn転換工事終了
かつての市電15系統の北西部区間はU-Bahnへの転換工事のため、バス代行輸送を行っていたが、この改正より、U15系統として Stammheim - Ruhbank の運転を復活する。これにより1985年より順次進めてきた市電のU-Bahn化が、四半世紀を経て完成したことになる。
3. 北部でのU5系統とU7系統、経路入れ替え
U7系統は従来 Killesberg、U5系統は Moenchfeld 発着だったが、これを入れ替える。 新U7系統は4両編成で運行され、需要の大きいMoenchfeld方面の混雑緩和を図る。逆に Killesberg は付近にあった Messe (展示会場)が2007年に空港近くに移転し、需要が減ったため、輸送力削減となる。なお新U5系統は20分間隔となるが、新設のU12系統も20分間隔で運転され、Killesberg - Moehringen Bf は両者併せて10分間隔となる。これにより中心部から Moehringen までは日中も10分に2本の列車が利用できるようななる(従来はU5系統の半数が Degerloch Albstr. で折り返し)。
4. 西部でのU2系統とU4系統、経路入れ替え
需要の大きい Botnang 方面から Bat Cannstatt 方面への直通するため、U2系統とU4系統の経路が入れ替えられる。Botnang 方面から Wasenstr. へは U9 系統も利用可能なため、大きな利便性低下はない。
5. その他
週末の早朝時間帯の増発(始発列車繰上げ含む)などが行われた。